過ごし方
仕事に疲れたときの旅行|何もしたくない休日から始める
疲れているときに「旅行にでも行こうか」と思って、 行き先を調べ始めた時点でやめてしまったことはないでしょうか。
これは意志の弱さではありません。 疲れている状態で最初にやることが、いちばん頭を使う作業になっているのが原因です。
この記事では、何もしたくない状態からでも旅に出られるように、決める順番そのものを変えます。
- 想定
- 東京発・週末1泊2日・ひとり
- 最初に決めるもの
- 行き先ではない
- 移動の上限
- 片道2時間・乗り換え2回
疲れているときの計画は、順番が逆になっている
普通、旅行はこの順番で決めます。
- どこに行くか
- どの宿に泊まるか
- どうやって行くか
- 何をするか
このうち 1がいちばん自由度が高く、いちばん疲れる作業です。 候補は無限にあり、正解もなく、比べ始めると終わりません。
疲れているときにここから入ると、たいてい2に進む前に力尽きます。 「行きたい気持ちはあるのに行けない」の正体はこれです。
順番を変える
疲れているときは、自由度の低いものから決めます。
1. いつ行くかを先に決める
行ける週末を1つ選びます。候補は多くて2つです。ここは自由度が低いので、疲れていても決まります。
2. 移動の上限を決める
片道2時間以内、乗り換え2回以内。この時点で行き先の候補は十数個まで落ちます。
3. 予算の上限を決める
総額でいくらまでか。宿単体ではなく総額で決めます。ここでさらに半分になります。
4. 残った中から宿を1つ選ぶ
行き先ではなく宿を選びます。エリアは宿に付いてきます。
やっていることは、行き先を選ぶ問題を、宿を選ぶ問題に置き換えることです。 宿は条件で絞れるので、行き先より決めやすくなります。
行き先そのものが決まらない場合の手順は 旅行の行き先が決められないにまとめています。
疲れているときに選ばないほうがいい条件
行き先の良し悪しではなく、疲労状態との相性で切ります。
| 条件 | 何が起きるか |
|---|---|
| 片道3時間を超える | 初日の午後が移動で終わる。着いた時点で疲れが増える |
| 乗り換えが3回以上 | 乗り換えは判断そのもの。回数だけ消耗する |
| 見どころが多い | 「行かないともったいない」が生まれ、予定が増える |
| 現地でバスの乗り継ぎが要る | 時刻を気にし続けることになる |
| 食事の時間が固定で早い | 夕食後の空白が長くなる |
逆に、疲れているときほど選択肢が少ないエリアのほうが向いています。 やることが少ないことは、この目的においては欠点になりません。
宿だけは条件を落とさない
滞在時間の大半を宿で過ごすことになるため、ここだけは妥協しません。
エリアを問わず共通
疲れているときに向く宿の条件
- ひとり泊
- 一人泊プランが常設されている
- 食事
- 夕食が個室食・部屋食、または素泊まり
- アクセス
- 駅から徒歩10分以内、または送迎あり
大浴場が24時間または早朝から入れるかを確認します。眠れなかった日の朝に効きます。
食事の場で気を使うと、休みに来た意味が薄れます。 食事形式の見分け方はひとりの夕食が気まずくならない宿の条件を参照してください。
現地では予定を入れない
行き先が決まったあと、観光候補をリストにしたくなります。 疲れているときは作らないほうが結果が良くなります。
決めておくのは次の3つだけです。
決めておくこと
- 往復の経路と時刻(帰りまで)
- 雨のときに行く場所を1つ
- 夕食の時間
具体的な時間割は「何もしない旅」の作り方にまとめています。
効果を断定しない
温泉が疲労に効くかどうかは、体質や状態によって変わります。 この記事では効能を断定しません。
代わりに、疲れているときの旅で確実に得られるものを1つだけ挙げます。
次に何をするか決めなくていい時間が、まとまって取れることです。
家にいると、休んでいる間も「洗濯をしなければ」「返信をしなければ」が視界に入ります。 宿にはそれがありません。効いているのは温泉そのものより、この構造のほうかもしれません。
まとめ
- 疲れているときに行き先から決めると、いちばん重い作業から始めることになる
- 決める順番を「日程 → 移動の上限 → 予算 → 宿」に変える
- 行き先ではなく宿を選ぶ。エリアは宿に付いてくる
- 片道2時間・乗り換え2回を超える候補は、内容を見る前に外す
- 現地の予定は作らない。決めるのは往復の経路・雨の日・夕食時間の3つだけ
まず日程だけ決めて、あとは条件で絞る。それだけで動き出せます。 候補の切り方は東京から2時間で行ける温泉地、 はじめての一人旅の全体像はひとり温泉旅のはじめ方を参照してください。
よくある質問
疲れているときは家で休んだほうがいいのでは?
家で休めているならそのほうがいいです。この記事が想定しているのは、休日に家にいても休んだ感じがしないまま月曜になる、という状態です。場所を変えることそのものより、「予定を決めなくていい時間」を作れるかどうかが効きます。
疲れているのに移動するのは本末転倒ではないですか?
移動が長ければそのとおりです。だから疲れているときの行き先は、片道2時間以内・乗り換え2回以内に絞ります。移動時間を短くすることは、行き先の魅力より優先する条件です。
温泉に行けば疲れは取れますか?
効果には個人差があり、この記事では断定しません。確実に言えるのは、宿に泊まると「次に何をするか決めなくていい時間」がまとまって取れる、という一点です。疲れているときに効くのはそこだと考えています。