はじめてガイド
旅行の計画が面倒な人へ|決める回数を減らす方法
「旅行に行きたい」と思ってから実際に行くまでに、たいていの人は一度も予約画面にたどり着きません。
理由は気力ではなく、決めることが多すぎることにあります。 数えてみると、1泊2日の旅行1回に必要な決定は驚くほどの数になります。
- 1回の旅行で必要な決定
- 20前後
- 離脱しやすい場所
- 最初の3つ
- 対策
- 順番の固定・デフォルト・3択化
1回の旅行に必要な決定を数える
温泉に1泊するだけでも、次のことを決める必要があります。
| 段階 | 決めること |
|---|---|
| 行き先 | いつ行くか/どの方面か/どの温泉地か |
| 宿 | 予算帯/宿のタイプ/食事つきか/どの宿か/どのプランか |
| 移動 | 何で行くか/何時に出るか/帰りは何時か/きっぷをどう買うか |
| 現地 | 駅から宿までどう行くか/観光するか/どこで昼食を取るか |
| 準備 | 何を持つか/何を着るか/雨だったらどうするか |
20前後あります。しかも前の決定が次の決定の前提になるため、順番を間違えると戻ってやり直しになります。
対策1. 決める順番を固定する
順番が決まっていないと、決定同士が絡まって進みません。 温泉旅なら、この順番が最も戻りが少なくなります。
1. 日付
最初に決めます。日付が決まらないと在庫が見られないため、他のすべてが仮の話になります。
2. 移動時間の上限
「片道2時間以内」と決めます。これで行き先の候補が自動的に絞れます。
3. 行き先
残った候補から1つ選びます。ここまで来ると選択肢は数個です。
4. 宿
一人泊プランの有無と食事形式で絞ると、たいてい3軒以下になります。
5. 移動手段と時刻
宿のチェックイン時刻から逆算します。ここは計算であって、決定ではありません。
行き先から決めないのが要点です。 行き先を先に決めると、日付の在庫が確認できず、何度も戻ることになります。
対策2. デフォルトを持っておく
毎回ゼロから決めているものを、固定値にしてしまいます。
| 項目 | 毎回決めるのをやめる |
|---|---|
| 移動時間 | 「片道2時間以内」で固定 |
| 予算 | 「総額3万円前後」で固定 |
| 食事 | 「個室食か部屋食のみ」で固定 |
| 持ち物 | リストを1回作って使い回す |
| 服装 | 温泉宿は館内着があるので、着替えは1組で固定 |
一度決めれば、2回目以降は考える対象から外れます。 旅行が面倒なのは初回だけという状態を作るのが目的です。
対策3. 選択肢を3つに切る
候補が多いほど良い選択ができる、というのは旅行に関しては当てはまりません。 候補が増えると、決められなくなるか、決めたあとに後悔が残ります。
条件で絞ったあとの3軒は、どれを選んでも大きく外れません。 そこから先の比較に時間を使っても、得られる差は小さいということです。
宿を3軒まで絞る手順は一人泊できる宿の探し方にまとめています。
対策4. 決定を旅の前に寄せる
当日に持ち越した決定は、最も重い決定になります。 移動で疲れ、土地勘がなく、時間に追われている状態で決めることになるためです。
出発前に決めておくと当日が楽になるもの
- 帰りの列車の時刻
- 駅から宿までの移動手段
- 雨だったときに行く場所を1つ
- 夕食を外で取るなら、行く店を2軒
- 宿で過ごす時間に読む・見るもの
どれも5分で決まりますが、当日に持ち越すと30分かかります。 雨の備えについては雨の日プランを1つ持っておくにまとめています。
それでも面倒な場合
ここまでの方法は、決定の回数を20から5程度まで減らします。 ただし、5でも多いと感じる人はいます。
平日に仕事で判断を使い切っていれば、週末に5回の決定を求められた時点で「また今度」になります。 これは意志の弱さではなく、残っている判断力の量の問題です。
その場合の解き方は1つで、決めること自体を自分の外に出すことになります。
ふら旅は、東京発・週末1泊2日のひとり温泉旅を、毎週LINEで1件だけ提案します。 行き先も宿も行き方も決まった状態で届くので、必要な判断は「行くか、行かないか」の1回だけです。
比較表もランキングも出しません。選択肢を見せた時点で、この問題は解決しないからです。
流れはふら旅の使い方、 一般的なAI旅行プランナーとの設計の違いはAI旅行プランナーとの違いにまとめています。
まとめ
- 旅行が面倒なのは情報量ではなく決定の回数(1回あたり20前後)
- 順番を固定する。日付 → 移動時間 → 行き先 → 宿の順
- デフォルトを持つ。2回目以降は考える対象から外れる
- 候補は3つに切る。それ以上比べても差は小さい
- 当日に持ち越した決定がいちばん重い。前に寄せる
まず1つやるなら、行ける週末を1つ決めることです。 そこから先は候補が自動的に絞れます。
全体の流れはひとり温泉旅のはじめ方、 不安が理由で止まっている場合は一人旅が不安なのは当然を参照してください。
候補は出せるのに選べない状態なら旅行の行き先が決められない、 疲れていて手が付かない状態なら仕事に疲れたときの旅行のほうが近い話です。
よくある質問
計画するのが面倒なら、行き当たりばったりで行けばいいのでは?
逆効果になりがちです。何も決めずに出発すると、決定が現地に移動するだけで総数は減りません。しかも移動中や到着後は、判断力が落ちている状態です。決める回数を減らすのと、決めずに出るのは別のことです。
決めるのが面倒なのは怠けているからですか?
違います。人が一日に下せる判断の質と量には限りがあり、平日に仕事で使い切っていれば週末に残っていないのは自然なことです。気力ではなく回数の問題として扱ったほうが解決します。
誰かに決めてもらうと満足度は下がりませんか?
高額な旅行ほど自分で決めたくなる傾向はあります。ただ「行かなかった週末」と比べれば、決めてもらって行った週末のほうが得られるものは多くなります。比較の相手を、理想の旅行ではなく実際の休日にすると判断が変わります。