ウズベキスタン一人旅の旅行記|ブハラとサマルカンドを鉄道で巡る8日間

ライトアップされたブハラのカラーン・ミナレットとミル・アラブ・マドラサ前の広場
目次
  1. ウズベキスタンを選んだきっかけと、旅程づくり
  2. 今回の旅程と、順番を逆にした理由
  3. 9/21 上海の朝、そしてタシュケントへ
  4. 9/22 朝の列車でブハラへ。着いた日の夕方から歩く
  5. ポイ・カラーン広場の昼から夜へ
  6. 9/23 ブハラ終日。アルク城とボロ・ハウズ・モスク
  7. 9/24 ブハラの最終日。郊外の離宮で孔雀に会う
  8. 16:55発 Sharq でサマルカンドへ
  9. 9/24 夜 レギスタン広場
  10. 9/25 サマルカンド終日。夕方のレギスタン
  11. 9/26 タシュケントに戻って、最後の半日
  12. 費用のまとめ(当時の実額)
  13. ひとりで回って気づいたこと
  14. まとめ

この記事から、ふら旅ノートに「ふら旅日記」というカテゴリを始めます。 ふら旅の作者が実際に出かけた旅を、行程や費用、写真といっしょに記録していくカテゴリです。

ふら旅は東京発の国内のひとり温泉旅を提案するサービスなのに、いきなり海外の一人旅の話で始まってしまいました。 実はたまたまです。いちばん最近に出かけた旅が、たまたまウズベキスタンだっただけで、特に狙ったわけではありません。国内の旅もそのうち載せます。

さて、2026年9月下旬のシルバーウィークに、ウズベキスタンへひとりで行ってきました。 上海を経由して首都タシュケントに入り、ブハラとサマルカンドをすべて鉄道で移動して、同じ道を戻る8日間です。

この記事は、行く前に決めたことと、実際に歩いて撮ってきた写真を突き合わせた旅行記です。 行程・列車・宿・費用は当時の値で書いています。時刻表や料金は変わるので、これから行く人は必ず公式の情報を確認してください。

時期
2026年9月20日〜27日(8日間)
ルート
成田→上海→タシュケント→ブハラ→サマルカンド→タシュケント→上海→成田
現地の移動
鉄道3本(12Goで予約)+タクシー/Yandex Go
総額の目安
約38万円(航空券23万円を含む)

ウズベキスタンを選んだきっかけと、旅程づくり

行き先を決めたきっかけは、ChatGPT(チャッピー)への相談でした。 「シルバーウィークに行ける、物価が安くて治安が良い、少しニッチな海外旅行先は?」と聞いたところ、おすすめされたのがウズベキスタンです。それならと、そのまま行き先に決めました。

旅程づくりはすべて Claude Code に任せています。 鉄道や宿の空き状況の確認から、観光地を回る時間割まで、ツアーのような行程表を組んでくれました。この記事の列車や宿の情報も、そのとき作ってもらった行程表がもとになっています。

今回の旅程と、順番を逆にした理由

最初は「サマルカンド→ブハラ」の順に回る案でした。 ところがウズベキスタンの鉄道は、西行きが午前に集中し、東行きは午後に便が多い時刻表です。順に回ると最終日の土曜に、ブハラから国際線に間に合う列車がほぼ見つかりませんでした。

そこで、ブハラを先、サマルカンドを後にした逆回りに組み替えました。 東行きのブハラ→サマルカンドは午後に便があるため、ブハラに長く居られて、夜のうちにサマルカンドへ入れます。最終日は毎日走る列車1本でタシュケントに戻れるので、国内線も要りません。

日付動き泊
9/20成田→上海上海
9/21上海→タシュケントタシュケント
9/22タシュケント→ブハラ(列車)ブハラ
9/23ブハラ終日ブハラ
9/24ブハラ→サマルカンド(列車)サマルカンド
9/25サマルカンド終日サマルカンド
9/26サマルカンド→タシュケント(列車)→帰国便機中
9/27上海乗継→成田—

9/21 上海の朝、そしてタシュケントへ

初日の9/20は成田から上海へ飛んで、南京東路のホテルに泊まりました。 翌朝、飛行機に乗る前に外灘を歩きました。

黄浦江越しに見える上海・浦東のビル群
9/21朝の外灘から見た浦東。ここからタシュケント行きの便に乗る

この日はそのまま浦東空港へ向かい、タシュケントへ。 夜、現地で夕食をとったのは、木の梁と黄色い照明が印象的なレストランでした。初日からプロフは重いと考えていたので、軽めに済ませています。

木の梁と黄色い照明のタシュケントのレストラン店内
9/21夜、タシュケントのレストラン

9/22 朝の列車でブハラへ。着いた日の夕方から歩く

タシュケント駅8:37発の Sharq(在来特急)で、ブハラへ向かいます。所要は約6時間。 本当は高速列車 Afrosiyob に乗りたかったのですが、9月6日に公式サイトを調べた時点で、行きも帰りも3区間とも全便が満席でした。代わりに Sharq はどの区間も空いていたので、同日中にそちらで3本とも押さえています。

ブハラの駅は旧市街から10〜15kmほど離れたカガンにあります。 駅前でタクシーを拾って旧市街へ入り、宿に荷物を置いたら、日没までを使って一気に歩く計画でした。

日干しレンガの壁に挟まれたブハラ旧市街の静かな路地
宿の周りの路地。日干しレンガの壁と石畳が続く

遺跡の発掘跡のような一角を通り抜けて、広場の近くのカフェで休憩しました。 青と白のウズベク柄のポットとカップで出てきたお茶と、ナッツ入りの菓子。移動の疲れをここでリセットできました。

青い柄のティーポットとカップ、小皿の菓子が並ぶテーブル
お茶と東方の菓子。メニューにはウズベク語・ロシア語・英語が並ぶ

ポイ・カラーン広場の昼から夜へ

夕方に向かったのが、カラーン・ミナレットとミル・アラブ・マドラサが並ぶポイ・カラーン広場です。 空がまだ青いうちに入って、日が落ちて照明が灯るまで、広場の中を何周もしていました。

青いタイルの大きなアーチと水色のドームを持つミル・アラブ・マドラサ
夕方のミル・アラブ・マドラサ。正面のアーチと、奥に見える2つの水色のドーム
曇り空を背に立つ円筒形のカラーン・ミナレット
下から見上げたカラーン・ミナレット。1127年に建てられた塔
回廊に囲まれた広い中庭と、奥にそびえるカラーン・ミナレット
カラーン・モスクの中庭。想像していたより広く、人もまばらだった

日没後は、同じ場所がまったく別の表情になります。

ライトアップされたカラーン・ミナレットとマドラサ、広場に集う人々
ライトアップ後のポイ・カラーン広場。ミナレットが金色に浮かび上がる
紫と赤に照らされた夜のミル・アラブ・マドラサと夜空の月
夜のミル・アラブ・マドラサ。紫や赤の照明に、空には月が出ていた

9/23 ブハラ終日。アルク城とボロ・ハウズ・モスク

2日目は、午前から旧市街の北側を歩きました。 まず向かったのは、王の住まいだったアルク城の正面にあるボロ・ハウズ・モスクです。

細い木の柱がずらりと並ぶボロ・ハウズ・モスクの外廊
ボロ・ハウズ・モスクの木柱の回廊。柱の先端は一本ずつ彫りが違う

続いてアルク城へ。巨大な城門をくぐって坂を上ると、城壁の上から旧市街を見渡せます。

二つの塔を持つアルク城の城門と、手前の坂道を歩く観光客
アルク城の入口。ブハラ・ハン国の王城だった
城壁の上から眺める旧市街と、遠くに見えるカラーン・ミナレットと水色のドーム
城壁の上から見た旧市街。遠くにミナレットと水色のドームが見える

ここで気づいたのは、旧市街の中心部が思った以上にコンパクトだということです。 アルクの高台から、昨夜歩いたミナレットまでが一望できました。

9/24 ブハラの最終日。郊外の離宮で孔雀に会う

この日の列車は16:55発。午後の移動に備えて、午前〜昼を使って郊外の夏の離宮へ向かいました。 白い装飾の宮殿の中庭は、人が少なく静かです。

白い漆喰装飾の宮殿と噴水のある広い中庭
郊外の離宮の中庭。白い装飾の壁が青空に映える

庭にはたくさんの孔雀が放し飼いになっていて、柵のそばまで近寄ってきました。

木彫りの格子のそばに立つ青い羽の孔雀
庭を歩く孔雀。人を怖がる様子はなかった

旧市街へ戻って、青いタイルが一面に貼られたイーワーン(大きなアーチ)の下で、ブハラ最後の写真を撮りました。

青空を背にそびえる青いタイルのアーチ
ブハラ最終日の昼。青空と青いタイルが同じ色味に見える

16:55発 Sharq でサマルカンドへ

荷物をまとめてカガン駅へ向かい、16:55発の Sharq №709でサマルカンドへ。 所要は約2時間18分で、サマルカンドの宿に入ったのは夜でした。

9/24 夜 レギスタン広場

サマルカンドでは、レギスタン広場まで歩いて5分ほどのホテルを選びました。 到着した夜、荷物を置いてすぐに広場へ出ています。

夜にライトアップされたレギスタン広場の3つのマドラサ
9/24夜のレギスタン広場。広場の奥まで3つのマドラサが連なる
夜のレギスタン広場で、緑や青にライトアップされたマドラサの正面
近づくと、タイルの模様まで照明に浮かぶ

夜の広場を堪能したあとは、近くの食堂で夕食。炭火の上にずらりと並んだシャシリク(串焼き)を見て、そのまま注文しました。

炭火の上で焼かれるシャシリクの串
焼き場の目の前で焼き上がりを待つ

9/25 サマルカンド終日。夕方のレギスタン

最終日前日の9/25は、レギスタン広場に夕方の時間を丸ごと使いました。 昨夜と違い、日が傾いていくなかで広場の色が変わっていきます。

夕方の光に染まるシェルドル・マドラサの正面と2本のミナレット
夕方のシェルドル・マドラサ。2本のミナレットが傾いた光に染まる
青と黄土色のタイルで埋め尽くされたアーチの内側
アーチの内側。タイルの模様に目が慣れるまで時間がかかる

マドラサの内部には展示室や土産物の店が入っています。 ドーム天井を見上げると、金色の装飾が幾重にも渦を巻いていました。

金色と青の模様が放射状に広がるドーム天井
ドーム天井の金彩。写真では伝わりきらない細かさ

日が沈む直前、広場に戻って最後にもう一度ミナレットを眺めました。

夕日を背に立つシェルドル・マドラサのミナレットと広場を歩く人々
日没前のレギスタン広場。広場はだだっ広く、人が散らばって歩いている
薄暮の空の下、正面から見たシェルドル・マドラサ
薄暮のシェルドル・マドラサ。夜のライトアップまでもう少し

夜にはプロジェクションマッピングのような光の演出も見られました。 マドラサの壁面に青い映像が映し出され、暗い広場に人影が並んでいました。

マドラサの壁に青い光の映像が投影されている夜の広場
マドラサの壁面に映された光のショー

9/26 タシュケントに戻って、最後の半日

最終日は08:10発の Nasaf №703でタシュケントへ戻りました。 12:19に着いたあと、帰国便の時間までをタシュケントの街歩きにあてています。

地下鉄の駅は、柱や壁の装飾が駅ごとに違うと聞いていたので、乗り降りして見て回りました。

大理石の柱とシャンデリアが並ぶタシュケント地下鉄の長いホーム
タシュケント地下鉄の駅。柱や照明がどこも凝っている

昼食は、巨大な照明と大きな窯のある広いレストランへ。 ウズベキスタンのナンは窯の前にずらりと積まれていて、見ているだけで楽しい光景です。

白い円筒形の照明が吊るされた、タイル張りの広いレストラン店内
タシュケントのレストラン。天井から大きな照明が下がっている
窯の前のカウンターに積まれた焼きたてのナン
窯の前に積まれたナン。ごまがたっぷり乗っている
パイ生地で蓋をされた壺入りのスープと、皿の上のナン
壺に入ったスープ。パイ生地を割りながら食べる

そのあとは空港へ向かい、20:20発の便で上海へ。 翌9/27の朝、上海・浦東空港で3時間ほどの乗継を済ませて、成田に戻りました。

費用のまとめ(当時の実額)

項目金額の目安
航空券(成田⇄上海⇄タシュケント)230,000円
鉄道3本(12Go)11,098円
ブハラ2泊約28,400円(滞在税込み)
サマルカンド2泊約34,300円
タシュケント1泊4,706円
上海1泊9,579円
eSIM3本(中国2本・ウズベキスタン1本)3,540円
現地での食事・交通・入場料・土産別途(上記合計は予約済みの分のみ)

宿の価格は予約した時点の表示額です。

ひとりで回って気づいたこと

  • 鉄道の予約は早めに。 9月下旬はベストシーズンで、人気の高速列車は出発の数週間前に埋まります。在来特急に切り替えても旅は成立しますが、所要時間は延びます。
  • 夜に歩ける宿を選ぶ。 ブハラとサマルカンドは、昼と夜でまったく見え方が違います。夜の広場へ歩いて行ける距離に泊まったことが、いちばん効きました。
  • 通信は事前に用意しておく。 上海の乗継とウズベキスタンのために、eSIMを事前に3本入れました。上海ではGoogleやLINEが直接つながらないため、ローミング型のプランにしています。

ひとり旅の不安や食事の過ごし方は、国内の旅にもそのまま通じます。 ひとり旅の不安は準備で減らせる、ひとり旅の夜の過ごし方、ひとりで入る夕食が気まずいときの考え方もあわせてどうぞ。

まとめ

  • 鉄道だけでブハラ(2泊)とサマルカンド(2泊)を回る8日間は、順番を逆回りにすることで無理なく成立しました。
  • ライトアップの夜と、人の少ない昼を両方見られたのが旅のいちばんの収穫です。
  • 列車・宿・通信は、出発前にほぼ確定させておくと現地で迷いません。

次に行くなら、今回見送ったヒヴァを足すかどうかを考えたいと思っています。