年末年始のひとり温泉は取れるか|60軒の空室を調べた結果

目次
  1. 日付ごとの結果
  2. 分かったこと
  3. 1. 選べる宿は通常の3分の1になる
  4. 2. 値上がりは「3〜5割増し」。ただし宿による差が大きい
  5. 3. 狙い目は1月3日泊と12月29日泊
  6. 年末年始の移動で気をつけること
  7. 年末年始に向かない人
  8. まとめ

年末年始は温泉宿が最も混む時期で、ふら旅ノートでも混雑期を外す記事では「避けるべき時期」の筆頭に挙げています。 とはいえ、まとまった休みがそこしかないという人は多いはずです。

そこで、年末年始にひとりで泊まれる宿が実際にどれくらい残っているのかを調べました。 ふら旅が提案に使っている候補宿60軒について、大人1名・1泊の空室と料金を日付ごとに確認した結果です。

調べた日
2026年10月14日
対象
ふら旅の候補宿60軒(東京発の温泉地20エリア)
条件
大人1名・1泊、楽天トラベルの空室検索
結論
泊まれるが、選べる宿は通常の3分の1ほど

日付ごとの結果

比べる基準には、年末年始の影響が抜けた**2027年1月16日(土)**を使いました。 料金差は、両方の日に空室があった宿だけで「同じ宿・同じ条件」で比べた中央値です。

宿泊日1名で空室のあった宿1月16日(土)との料金差
12月29日(火)16軒+6,000円(13軒で比較)
12月30日(水)13軒+7,400円(10軒で比較)
12月31日(木)9軒+8,800円(7軒で比較)
1月1日(金)10軒+8,800円(9軒で比較)
1月2日(土)12軒+9,800円(12軒で比較)
1月3日(日)23軒+2,100円(19軒で比較)
1月15日(金)35軒−3,000円(29軒で比較)
1月16日(土)※基準29軒—

分かったこと

1. 選べる宿は通常の3分の1になる

いちばん取りにくいのは大晦日で、空室があったのは9軒でした。通常の土曜の29軒と比べると3分の1以下です。 12月30日〜1月2日はどの日も10軒前後で、年末年始の4日間は「選べる」状態ではなく「残っている宿に泊まる」状態になります。

さらに、通常の土曜に1名で空いていた29軒のうち12軒は、12月29日〜1月2日のどの日にも空室がありませんでした。 普段はひとり客を受け入れている宿でも、この時期は1名の枠を出さないことが珍しくありません。 一人泊の枠が繁忙期に絞られる理由は一人泊はなぜ割高になるのかで説明しています。

2. 値上がりは「3〜5割増し」。ただし宿による差が大きい

同じ宿で比べると、12月30日〜1月2日の値上がりは中央値で7,000〜10,000円、割合では3〜5割増しでした。 基準の土曜より安くなった宿は1軒もありませんでした。

ただし、この中央値はあくまで真ん中の値です。高原リゾートの1軒では、大晦日の料金が通常の土曜の約3倍になっていました。 **年末年始の料金は「宿ごとに見ないと分からない」**と考えたほうが安全です。

3. 狙い目は1月3日泊と12月29日泊

調べた中で条件がいちばん良かったのは1月3日(日)泊です。 空室のあった宿は23軒と通常の土曜に近い数まで戻り、料金差も中央値で約2,000円まで縮みます。 Uターンの流れと逆方向に動くため、宿が空き始めるのだと考えられます。

ただし、帰りが1月4日(月)になります。この日が仕事始めの人には使えません。

その場合は12月29日(火)泊が次の候補です。空室は16軒、料金差は中央値で約6,000円と、年末年始の中では最もましな条件でした。 仕事納めの翌日に出かけて、大晦日の前には帰ってくる日程になります。

年末年始の移動で気をつけること

宿が取れても、移動は通常の週末と同じ感覚では組めません。 帰省と行楽の移動が重なるため、例年12月下旬の下り列車と、1月初めの上り列車が最も混みます。 具体的な混雑予想は、年末が近づくとJR各社が発表します(JR東日本など)。

年末年始に出かける前に決めておくこと

  • 特急・新幹線の指定席を、宿と同じタイミングで押さえる(宿だけ取って座席が無い、を避ける)
  • 宿のキャンセル規定を確認する(年末年始は通常より早い時期からキャンセル料がかかる宿がある)
  • 現地の店の営業日を確認する(素泊まりの場合、夕食をとれる店が休んでいることがある)
  • 雪が降るエリアでは、帰りに1本遅らせても困らない予定にしておく

素泊まりは年末年始と相性がよくありません。温泉街の飲食店が休むことがあり、夕食の確保が難しくなるからです。 この時期に限っては、館内で食事まで完結する宿を選ぶほうが確実です。 普段の素泊まりの使い方は素泊まりという選択肢にまとめています。

年末年始に向かない人

次に当てはまる場合は、無理に年末年始に行くより、1月中旬以降に回したほうが満足度は高くなります。

  • 静かに過ごすことが目的の人。 年末年始は家族連れが多く、大浴場や食事処も混みます
  • 予算を固定したい人。 料金は宿によって大きく上がり、予算内の宿がほとんど残っていないことがあります
  • 宿を条件で選びたい人。 選べる宿が3分の1になるため、食事形式や立地の条件を足すほど候補が消えます

1月中旬以降は、基準にした1月16日(土)の時点で29軒、前日の金曜泊なら35軒が空いていて、金曜泊は土曜より中央値で3,000円安くなっていました。 雪が期待できるエリアも増える時期です。冬の行き先は雪見風呂にひとりで入るを参照してください。

まとめ

  • 年末年始にひとりで泊まれる宿はある。ただし大晦日は通常の土曜の3分の1以下
  • 12月30日〜1月2日の値上がりは同じ宿で3〜5割増し。宿によっては3倍になる
  • 狙い目は1月3日泊(翌日が休みなら)と12月29日泊
  • 宿と同時に列車の指定席も押さえる。素泊まりより館内で完結する宿が確実
  • 静けさや予算を優先するなら、1月中旬以降に回すほうが条件は良い

年末年始に行くと決めたなら、まずは日付を1つに絞らず、12月29日と1月3日も含めて空室を確認してみてください。

よくある質問

年末年始でも一人で温泉宿に泊まれますか?

泊まれます。ただし選べる宿はかなり減ります。2026年10月に60軒を調べたところ、大晦日に大人1名で空室があったのは9軒で、通常の土曜(29軒)の3分の1ほどでした。

年末年始の宿泊料金はどれくらい上がりますか?

同じ宿で比べると、12月30日〜1月2日の泊まりは通常の土曜より中央値で7,000〜10,000円ほど高く、割合では3〜5割増しでした。ただし宿による差が大きく、通常の3倍になる宿もありました。

年末年始で比較的取りやすい日はありますか?

調べた範囲では、1月3日泊と12月29日泊が狙い目でした。1月3日泊は空室のある宿が通常の土曜に近い数まで戻り、料金差も中央値で約2,000円に縮みます。ただし翌日が仕事始めと重なる人は使えません。